クリニックで凍結した胚盤胞をホルモン補充周期で移植すると聞いたけど、結局よくわからないと思っているあなた。実は私がそうでした。
ホルモン補充周期とは、自分ではホルモンを出さないようにして、薬を使ってホルモンを出して移植する方法です。そのため、ホルモンを補充するための薬を欠かさず飲んだり、貼ったりする必要があります。
子宮内膜が8mmを超えると移植日が決定します。そのため、スケジュールには若干差が出てきます。
ホルモン補充周期を6回程度行っている経験から、ホルモン補充周期のスケジュール感や,
やってみてどうだったかを説明していきます。
この記事を読めば、ホルモン補充周期って何という疑問とどんな流れで進めていくかがわかりますよ。あなたがホルモン補充周期で胚盤胞移植するときの不安が少しでも解消されればうれしいです。
Contents
ホルモン補充周期とは?

凍結させた受精卵を戻すとき、子宮内膜を厚くさせて受精卵を子宮に戻すのですが、その子宮内膜を厚くさせる方法が二つあります。
- 排卵後、自然周期で戻す
- ホルモン補充周期で戻す
子宮内膜が厚くなるためには、ホルモンが必要です。自然周期の場合、自分で出すホルモンを使います。ホルモン補充周期は薬のホルモンを使って子宮内膜を厚くさせる方法です。
ホルモン補充周期の特徴
ホルモン補充周期は、エストロゲン製剤で排卵をさせないようにし、黄体ホルモンは薬で補充します。箇条書きで書くと、
・排卵させない
・黄体ホルモンは全てホルモン剤を使って出す
というのが、特徴になります。
薬の種類は飲むタイプ、貼るタイプ、塗るタイプ、膣剤タイプ、注射タイプと種類はさまざまです。
自然周期の特徴
排卵をさせてから移植すると、内膜を厚くするために薬を使ったとしても自然周期になります。薬を使ってるから、自然じゃないよね?と思いがちです。
薬を使っても、使わなくても排卵させて移植すれば、自然周期に分類されるということです。病院によって若干呼び方が違うかもしれませんので、確認をしてください。
ホルモン補充周期のメリットとは?

ホルモン補充周期は薬でホルモンを出していくので、安定したホルモン環境を得ることができます。
スケジュールも調整することができるので、病院が休診日だったり、仕事でどうしても休めないなどでどうにもならない場合でも移植がキャンセルになることがありません。自然周期ですと、そのような調整が難しくキャンセルになることがあります。
ホルモン補充周期は日程調整ができる
ホルモン補充で行う、凍結胚盤胞移植は自然周期と違って薬でホルモンを出しています。そのため安定してホルモンを出すことが可能なため、移植する日を少しずらすことが可能です。
あまり長い期間はできないと思いますが、私の経験上では3日前後調整していることが多かったです。
内膜が厚くなるまで待つことができる
普段子宮内膜が厚くなりにくいと悩んでいる人もいるのではないでしょうか?内膜が厚くなりにくくても、薬を使って子宮内膜が厚くしていくので安心です。
ホルモンを薬で出しているので、この日くらいまでに何mm欲しいという制限は自然周期で移植するよりも少ないです。
しっかりと子宮内膜を厚くしてから移植に臨むことができるのも、ホルモン補充周期ならではですね。
黄体機能不全の方でも移植が可能
薬を使って黄体ホルモンを出していくため、黄体機能不全でも関係なく移植が可能です。薬でホルモンが安定して出ますので、黄体機能不全の方でも安心して移植できますよ。
ホルモン補充周期のデメリットとは?

凍結胚盤胞移植をホルモン補充周期で行う場合の一番のデメリットは、薬代が高いことです。自分のホルモンを出さずに、すべて薬でコントロールをしていくので、たくさんの薬を飲む必要があります。そのため、薬代がどうしても高くついてしまいます。
他には、薬の副作用が起こる可能性がある、貼り薬を使用したときに貼った部分にかゆみが出る、体重が増えることがある、です。それでは見ていきましょう!
薬代が高い
ホルモン補充周期の最大の欠点、それは薬代が高いことです。ピルを飲むことから始まり、飲むのを止めてからくる生理3日目からは大量の薬が渡されます。その数はトータルで100錠を余裕で超えてきます。
薬がとにかく多いのです。それだけホルモンを出すことはすごいことなんだ、人間すごい!と思っていますw
私の通っていたクリニックでは、使用する薬にもよりますが、ホルモン補充周期は自然周期よりも5万円は高かった印象です。
めでたく妊娠できた!としても、妊娠できたら薬を辞められるわけではなく、8週6日までは薬を継続する必要があります。そこまでの値段を考えると、相当高いです。妊娠できたら、そんなことは言っていられませんが、覚悟は必要です。私の記憶では毎週1万円は飛んでいたと思います。
薬の副作用が起こる可能性がある
人によっては薬を使うことによって、副作用が起こる場合もあるようです。
- 吐き気
- 胸の張り
- 不正出血
- むくみ
- 頭痛
- 倦怠感
私はこのような副作用を感じたことがありませんが、感じる方もいらっしゃるようで、ホルモン剤の副作用としてインターネット上にあげられています。
必ず起こるわけではありませんが、副作用が起きたなと感じた場合は医師に相談してくださいね。
貼り薬の貼ったところがかゆくなる
採血でE2を測定し、低いとエストラーナなどの貼り薬が処方されることがあります。これが、かゆいんです。1日おきに貼りかえるのですが、私が肌が弱いせいか、はがすときに真っ赤になっていることがほとんどです。
すこしずつ貼る場所を変えるのですが、後半になってくると貼る場所に悩むほど赤くなっています。
最近はジェルタイプの塗る薬も出てきました。値段は高いのですが、すごく快適です。貼り薬がつらい場合は医師に相談してみてはいかがでしょうか。
体重が増加する場合がある
黄体ホルモンの薬を飲むと、副作用として「むくみ」や「体重増加」が起こる場合があります。
これは体内電解質が働きにくくなり、体が水分をためこむことでむくんでしまうことが原因とされています。
一般的に3kgまでなら問題ないとされています。
私は連続でホルモン補充周期で移植していたときは、5kg太ってしまいました。自分でも食欲が増えてしまい、食べてしまうことを自覚していました。
これはどうやら、自律神経が乱れてしまったことに原因しているようです。薬の作用だけではなく、妊娠できないというストレスが余計に自律神経を乱してしまい、食欲のコントロールが出来なくなってしまった結果、体重が増加してしまいました。
1人目の不妊治療のときは体重増加まではいかなかったので、同じ人間でも起こったり、起こらなかったりするようです。
ホルモン補充周期のスケジュールとは?

仕事をしながら、ホルモン補充周期で凍結胚盤胞移植する人にとっては、スケジュールを一番気にしていると言っても過言ではないでしょう。私自身もいつ診察にあたるか、手帳で予測しながら数えて書き込んでいました。
実際のスケジュールの例として私のスケジュールを紹介していきます。なんとなくホルモン補充周期のスケジュールがわかるかと思います。私はSHEET法を併用しましたので、その日程も一緒に紹介します。
月経から何日目か | 日程 | 内容 |
月経3日目 | 4/30 | 血液検査(肝機能、腎機能、貧血、血糖値、血液凝固能) |
月経10日目 | 5/7 | 超音波検査 |
月経3日目 | 5/20 | 超音波検査にて卵巣に異常がないか確認。内服開始 |
月経9-10日目 | 5/28 | E2測定、子宮内膜厚計測 |
月経12ー14日目 | 6/1 | E2測定、子宮内膜厚計測 移植日を決定する(内膜が薄いと診察が追加される場合も) |
SEET法 | 6/8 | 胚盤胞を培養した液を解凍し、子宮へ(14時50分来院) |
胚盤胞移植 | 6/10 | 来院1時間前くらいからトイレ制限。14時か14時半に移植 |
判定日はクリニックによって違うので表には入れていません。7日前後で一回診察があるところもあるようですが、私が通っていたクリニックはたいてい12日前後で判定でした。
胚盤胞移植は3日くらいだったらずらすことが出来た印象です。その分薬の投与期間は伸びますが、薬でホルモンを維持することができているので調整できるとのこと。
通院回数が少ないとはいえ、意外とあるなという印象でした。この日はいけませんとか結構言っても2日以内で調整出来れば大丈夫でした。
スケジュールを把握し、ホルモン補充周期に挑戦しよう!
薬でコントロールすることで安定していることから、医師から勧められることの多いホルモン補充周期。メリットとデメリットを理解した上で挑戦しましょう。
スケジュールは多少調整できますが、それぞれの日程事に2日前後といったところかな、という印象です。仕事もあって調整が大変かと思いますが、あらかじめクリニックでどういうスケジュールになりそうかを聞いて、あらかじめスケジュールを立ててから挑戦してみてはいかがでしょうか。
ホルモン補充周期ってどうなって行っていくの?という疑問の役に立てれば幸いです。
妊活相談承ります!
妊活の悩み、一人で抱えていませんか?不妊治療歴6年、医療従事者でもある私が相談に乗ります!
オーラ鑑定で、体の不調を見つけ、インド占星術を使ってあなたの体質をチェックし、体質にあったアドバイスをさせていただきます。
LINE公式に登録でプレゼント♡
・初回30分無料相談(5000円相当)
・アーユルヴェーダ体質診断チェック
・体質別アドバイス
LINEの中で妊活情報の発信や、新商品モニター募集もしていますよ♪